アフリカ大陸は巨大なので、ダンスも星の数ほどある。
日本で1番有名なのは、ジャンベダンスではないだろうか。
ジャンベという太鼓に合わせて踊るダンスだ。
私は本格的には習ったことがないけど、周りにしっかりとジャンベダンスをやっている人たちは多い。
その人たちによると、ジャンベには、もう数えきれないくらいのリズムがあり、それぞれダンスのニュアンスが違うそうだ。
一生かかっても、すべてのリズムを覚えきれないのではないのかしらん。
ジャンベを踊る国もたくさんある。
よく聞くのが、ギニア・マリ・セネガルだ。
どの国も、それぞれ踊りのニュアンスやリズムが違うらしい。
私は、ごくごくたまに、ギニアでジャンベダンスを習ってきた人のジャンベダンスのレッスンを受けている。
繰り返しの動きが多く、手の使い方が柔らかいものが多い。
日本でジャンベを愛好している人は、車でキャンプによく行っていたり、畑仕事をしていたり、自然とのつながりを持つ生活をしている人が多い。
ジャンベダンスの合宿も、車でないとアクセスが厳しいようなキャンプ場で開催されていることが多い印象だ。
日本で2番目に広まっているのは、アフロビーツだと思う。
都会的で、スニーカーを履いて、ストリートで踊るダンスだ。
アフロビーツは、アフリカに特別な興味がない人でも、ストリートダンス(ハウスやヒップホップなど)が好きな人だったら、親和性のある動きに見える。
SNSに、アフロビーツを踊っている動画をアップしている人たちをよく見かける。楽しそうだ。
あとは、日本で広まっている順位はつけがたい。
南アフリカのパンツーラー、セネガルのサバールダンス、カザマンスやガンビアのソウルバダンスなんかだろうか。
私が知らないだけで、もっと他にもたくさんあると思う。
アフリカ大陸は、多種多様で一言には語れないけれど、日常生活にダンスや音楽が溶け込んでいる地域が多くて、素敵だなと思う。
これからも、そういうアフリカ大陸であってほしいなあ。
余談だが、私はセネガルのサバールダンスが好きで、長くやっている。
あまりアフリカンダンスを知らない人は、「サバールダンス」と聞いたところで、「アフリカのダンスなのだから、ジャンベダンスだ」と脳内変換されるらしく、私がジャンベダンスをやっているかのような口ぶりで話しかけてくる。
そこにちょっと違和感がある。
なぜかというと、サバールダンスとジャンベダンスは全然似ていないのだ。
サバールダンサーの生態(?)もジャンベダンサーとは違っていて、サバールダンスが好きな人で、車でキャンプに出掛けていく人や、畑仕事をしているような、自然に触れあっている人はあまり見かけない。
サバールダンスの合宿をやろうとすると、サバールダンサーは車を持っている人は少ないので、駅から近いキャンプ場を探さないと、ひとが集まらないほどだ。
普段、自然回帰の思想を持っている人も、サバール界ではほぼ見かけない。
サバールダンスの雰囲気も、肉食系なのだ。
自然と一体化するようなのどかな雰囲気は、あまりない。(リズムによっては、ゆったりしたものも、稀にはある)
長年ジャンベダンスをしっかりとやっていた人が、いきなりサバールダンスを踊れるかというと、そういうことはない。逆もしかり。
動きや音が違い過ぎる。
同じアフリカ大陸でも、こうまでも違うのだなあ、となんだか感心してしまう。
頭に浮かんだことをとりとめもなく書いていたら、何が言いたいのか、よくわからない文章になってしまった。
とにかく、アフリカ大陸は巨大で、星の数ほどダンスと音楽があり、それぞれが独自の進化を遂げている、ということです。おしまい。