私は、お笑い4人組(酒寄さん、あんり、田辺さん、はるちゃん)が大好きです。
初めてネタパレでぼる塾を見た時から、大好き。
でも、「なぜ、こんなに好きなのか」はちゃんと言語化できません。
自分がぼる塾を好きな理由を、考えてみました。
一見、どこにでもいそうな4人。
外見の雰囲気だけでいうと、
あんりと田辺さんは、スーパーマーケットでパートとして働いているおばちゃんと。
はるちゃんは、同じスーパーマーケットで働いている学生バイト。おばちゃんと仲がいい。
酒寄さんは、花屋さんやおしゃれカフェの店員さん。
特別な世界にいるスターではなくて、身近な生活で目にしそうな四人です。
だから、なんだか親しみやすいし、その分、自己投影しやすいです。
その四人が話している会話は、平和でのんびりしていて、
自分たちのたわいない日常会話を聞いているみたい(漫才だから、日常会話よりも、もっと面白いけど)。
そう、「どこにでもいそうな四人」というところが一つポイントなのかなあ。
その四人が、いつも楽しそうに、平穏な日々を過ごしています。
自己投影しているからでしょうか、4人が日常生活を楽しそうに過ごしているのを見ると、
自分の日々の当たり前の生活も、愛おしいかけがえないものに感じるのです。
すごく特殊な人生(例えば、スーパースターとか大金持ちとか政治家とか)を送っているわけではない、
ふつうの人の人生を送っているけど、そのふつうの人生はすごく大切な日々だと、素直に思えるというか。
四人が四人とも、ともすれば欠点と受け止められてしまいそうな性質だって持ち合わせています。
でも、ぼる塾が素敵なのは、四人ともその性質を「愛すべき個性」として受け止めていることです。
相手を否定したりしません。
もちろん、「〇〇ということがあったんですよ。嫌になっちゃうなあ」とぼやく程度のことはあります。でも、心の底では相手を受け止めています。
ぼる塾と自分を重ねてみているからでしょうね、ぼる塾のメンバー同士が相手を受け入れあっていると、自分まで受け入れてもらった気分になるんです。
プロレスラーと比較すると、わかりやすいかもしれません。
プロレスラーを好きになるのは、自分だったら絶対にできないようなことを、代わりにプロレスラーがやってくれるからだと思うんです。自分の代わりに、強いヒーローになってくれる、という感じ。プロレスラーに自己投影はしていません。あくまで、「自分が絶対にできない(でも心の底ではやってみたい)ことをやってくれる」のがプロレスラーという存在です。
それに対して、ぼる塾を好きになるのは、等身大の自分を認めることができるからかもしれないです。ぼる塾の中に、どこか自分を見ているんだと思います。ごくごく普通の人生で、自分なりに一生懸命に生きている。
だから、ぼる塾が幸せそうに、生き生きとしていると、なんだか自分も幸せで、生き生きしていると錯覚するのかなあ。
錯覚だとしても、幸せなことじゃないかと、私は思います。