インドアで振り返る

ノヴァーリスと挿木のイングリッドバーグマンが咲いた(2022年5月21日)

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遅咲きのノヴァーリスが咲いた。

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ノヴァーリスは品のある色合いだと思う。

ツボミもある。

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近づくと、ほのかに香りがする。

香りも素敵。

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バラの背景に別のバラがあると、嬉しくなる。

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一日中、庭でぼんやりしていたい。

でも、実際に庭に出ると、雑草を抜いたり、咲き終わった花を摘んだり、落ちた花びらを拾ったり、じっとしていたれない。

挿し木のイングリッドバーグマンも咲いた。

イングリッドバーグマンは樹勢が強い。

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挿木のイングリッドバーグマンは、咲くまではどのバラの挿し木なのか、わからなかった。

挿木の蕾がひらき、ベルベットのような赤い花を見たら、すぐにイングリッドバーグマンだとわかった。

大昔、女優の桃井かおりさんのエッセイに、ずっとバラの世話をしていたい、という主旨のことが書いてあって、

「かおりさんは、なんて優雅でのんびりした人なんだろう。

人生はやることがたくさんあって、バラの世話だけしていることなんでできないのに。」と思った。

今は自分も同じ気持ちだ。

バラの世話ばかりしているなんてできないのは知っているけれど、人生をバラのように美しいもので埋め尽くしたい気持ち。


今はもう老人になってしまった父親が、バラの咲いている時期は1日中、窓から庭のバラを眺めている。

庭のバラは、父親の部屋の窓から眺めるのが一番美しいのだ。

そうなるように、庭をつくった。

私は、もうずっと父親の娘だけど、父親があんなにバラが好きだなんて、庭にバラを植えるまでは知らなかった。

父親は、こんなに美しい花が、自分の庭に咲くのが、幸せなんだと。

本当は、建て替える前の家にも、昔住んでいた別の家にも、バラはひっそりと植わってはいたのだ。

でも、その時代は、父親はバラをゆっくりと眺めることはできなかったのだと思う。

人生が大変で。