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ソフトバンク・ビジョン・ファンド投資先一覧!噂のWeWorkも!
はじめに
そもそも「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」とは何?という方もいると思うので、簡単に説明します。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドとは、2017年にソフトバンクグループの孫正義とサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(以下PIFと略す)のムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子らによって2017年5月20日発足した投資ファンドです。
主要株主:ソフトバンクグループ 100%
2017年5月20日に初回出資が総額930億ドル超(約10兆4千億円)で完了したと発表され、話題になりました。
ソフトバンク・ビジョンバンク(孫さん?)が将来有望だと考える成長株に投資をする会社です。
出資コミットメント総額 917億米ドル※1
当社:281億米ドル※2
外部投資家:636億米ドル※1
ざっくり言ってしまうと、孫さん達が有望だと考えるスタートアップのベンチャーにどかんと投資するための会社ですね。
■参考
※ 画像はこちらをスクリーンショットをとったものに、黄色マーカーを入れました。
出資者であるムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子は、物騒な噂もある人物です。
ムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子は、2018年11月トルコのサウジアラビア領事館に入館後に行方不明になったジャーナリストのジャマル・カショギを殺害したのでは、と米中央情報局(CIA)に嫌疑をかけられました。
生きたままのジャマル・カショギ氏をのこぎりで切断し、殺害した、という記事もあります。
投資先一覧
ソフトバンク・ビジョン・ファンドのサイトに投資先一覧が掲載されています。
全部の企業の事業内容を知っているわけではないですが、「赤字です」がニュースになるようなスタートアップの会社もあります。
スタートアップのベンチャーというところで、事業が黒字化されて軌道に乗るまで時間がかかるケースもあるのかもしれませんが、投資元のソフトバンク・ビジョン・ファンド自体の経営は揺るがないでほしいなあ。
Consumer

インド発のホテルチェーンOYOも入っています。
Enterprise(B to B)

Fintech

Frontier Tech

Health Tech

Real Estate
1番右が、色々と世間をざわつかせているWeWorkです。
WeWorkの「シェアオフィス」という発想自体はいいな~と個人的には感じますが、業績は現時点ではだいぶ厳しそうです。
Transportation + Logistics

Uber(アメリカの白タク事業)も、アメリカ本土での業績は赤字だと報告されていますね。
既存のタクシー業界を駆逐したUberが赤字って何? なんだか…。
ソフトバンクの何が問題視されているの?
- 2019年6月30日時点で負債が17兆3,295億円ある
- 2020年3月期 第2四半期の決済が7,000億円以上の赤字だった
- 2019年10月1日時点で、ソフトバンクGに対し、S&Pが「BB+」、ムーディーズが「Ba1」と投資不適格の格付けをした
- 金融機関から融資を受けづらい状況のため、手元の資金がショートしやすく、危うい
2019/11/05日本経済新聞社のYouTubeチャンネルに、2019年7~9月期連結決算(国際会計基準)の決算説明会の動画がアップされています。
個人的には、孫さんに大逆転ホームランをかましてほしい!!けど
確かに負債の単位が「兆」というのはヒヤリとしますね。
孫氏自身も、株担保を個人で借入しているんですよね。
株担保だと、株価が下がった時に借金を返済できなくなります。
株価が高値のままならいいけど、上に下に動くのが相場だから…。
WeWorkの何が問題視されているの?
WeWorkはどんな会社?
WeWorkは、アメリカにある、おしゃれなシェアオフィスを運営している会社(非上場)です。
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ソフトバンク・ビジョンファンドはWeWorkに1兆円ほど投資をしています。
WeWorkの業績ですが、今のところ、経営は赤字、売上が2,000億円に対し、赤字が2,084億円です。
ちょっと厳しい数字ですね…。
日本のWeWorkは黒字みたいですけどね。
WeWorkの何が問題視されているの?
「WeWorkの時価総額が一時期、実際の企業価値とはかなり乖離したところまで高騰していた」というのが1番問題視されています。
「時価総額=株価×発行済株式数」ですが、2019年1月時点のWeWorkの時価総額が約5兆1,000億円だったという。
この時価総額5兆円がどの程度の数字か、他の企業が上場した時の時価総額を比べてみると、少しは感覚がつかみやすいかもしれません。
- Amazon 500億円
- Google 3.9兆円
- FaceBook 9.1兆円
上場時のGoogleよりも高値って、なかなかです。
しかし、2019年9月末時点ではWeWorkの時価総額が約8,500億円まで下がり(1月時点の時価総額は一体何だったんだ…)、フィナンシャルタイムズに至っては適正な時価総額は3,000億円程度と再評価しています。
えー、時価総額、当てにならなすぎじゃない? パニック。
ちなみに、WeWorkは株価が高値だった時期、不動産をかなり購入し、売り上げを増しています。
- 2019年1月時点では時価総額が約5兆1,000億円だったが、2019年9月末時点では時価総額が約8,500億円だった
- フィナンシャルタイムズは適正な時価総額は3,000億円程度が適正と再評価した(2019年1月時点の時価総額は何だったんだ…)
- 上場計画を撤回した
- 売上が2,000億円に対し、赤字が2,084億円で業績が悪い
- 手元資金が枯渇しそうになったWeWorkのために、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが追加で資金を貸す羽目になった
- 元CEOアダム・ニューマン氏は自分の保有するビルをWeWorkに貸し、数億円の利益を得ていた(公私混同)
- 元CEOアダム・ニューマン氏はWeWorkのCLOを転売し、数億円の利益を得ていた(CLOの別名がジャンク債)
ちなみにWeWorkの社長は、自社株を担保に更にお金を借りているそうなので、株価が下がった時に窮地にお金を返済できなくなるというリスクがあります。
ベンチャー・キャピタルモデルは、一般的には「スタートアップの企業を上場させ、企業価値を高め、最終的には売却して売却益を得る」という流れで利益をあげるので、上場計画を撤回したのは結構痛いのではないかと。
現時点のWeWorkはかなりの赤字なので、上場はするとしても、しばらく後になるのかな…。
OYOの何が問題視されているの?
OYOはどんな会社?
2013年5月にインドのリテッシュ・アガルワル氏が立ち上げた会社です。
他のホテルと提携し、独自のチェックリストを作成し、その基準を満たしたホテルに『OYO』というブランド名をつける、という事業です。
ホテルを丸ごと借りて運営するサービスも実施しています。
ちなみに日本ではOYO LIFEが展開されています。
Uberの何が問題視されているの?
Uberとは
自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリを提供しているアメリカの会社です。
日本でいう白タクです。
日本では白タクが許可されていないので、有名なのはUber Eatsくらいですが、海外ではタクシー代わりの白タク・Uberが有名です。
私も海外出張に行った時にUber使いました。
スマホで呼んだらすぐに車が来てくれるし、アプリに登録済のクレジットカードで自動だし、便利だった~。
Uberで問題視されていること
- 安全面の懸念から、ロンドン交通当局がUberの営業免許を再取り消しした(2019/11/25)
営業取り消しが2回目というのが残念…。
フォートレスの何が問題視されているの?
フォートレスとは
アメリカの投資会社です。
フォートレスで問題視されていること
- 米アップル社とインテル社がフォートレス・インベストメントと・グループを反トラスト法で提訴している
この辺は難しくて、よくわかりません…。
参考:経済用語
ベンチャーキャピタルモデル | 資金に乏しいスタートアップ企業に出資し、スタートアップ企業を上場させて企業価値を高め、売却して利益をあげること
当たりが出ると大きいが、当たる可能性は低め。 |
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日本3大メガバンク | みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行 |
自転車操業 | 借金を借金で返済すること |
大車輪 | 借金を更に大きな借金で返済すること |
CLO | Collateralized Loan Obligationの略、社債のこと。 往々にして利率が高い。*** Bloombergの記事、引用***ローン担保証券(CLO)はウォール街の魔術が編み出した金融商品の1つで、数十年前から存在している。よく似た債務担保証券(CDO)と同様に、高リスクの債権をまとめてパッケージ化するためのツールだ。
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