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光回線(最大10GB)伝送規格XG-PONと10G-EPON違いは何?
前提知識
■前提知識
- 光回線の最大速度は伝送規格で決まる
光回線(最大10GB)伝送規格XG-PONとXGS-PONと10G-EPON違いは何?
ずばり、XG-PONとXGS-PONと10G-EPONでは、上りの回線速度が違います。
XG-PONが上りの最大速度が2.5GB、10G-EPONやXGS-PONは上りの最大速度が10GBです。
下りの最大速度が10GBbpsなので、XG-PONが「最速10GB」と宣伝するのは本当です。
GE-PON | 回線速度が上下最大1GBに制限される 低価格で導入しやすい |
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G-PON | 下りの最大速度が2GB 導入コストが高く、高い技術力も必要 NURO光の2GBプランで採用されている伝送方式 |
XG-PON | 下りの最大速度が10GB、上りの最大速度が2.5GB |
XGS-PON | 上下最大10GB NURO光の10Gプランや6GプランNURO光の10Gプランや6Gプランで採用されている伝送方式 |
10G-EPON | 上下最大10GBbpsの提供が可能 KDDIの「auひかり ホーム10ギガ・5ギガ」で採用されている伝送方式 ![]() |
普段生活していて、インターネット回線の伝送方式なんて気にしないので、ちょっと混乱しますよね~。
【NURO光】G-PONやXG-PONの通信の仕組み
NURO光が2GBサービスではG-PON、10GBサービスではXGS-PONという伝送規格を採用しているのはわかりました、と。
じゃあ、通信の全体図はどうなっているかというと、こんな感じです。

NTTが使っていない光回線(別名ダークファイバー)をレンタルして、光回線を提供しています。
NURO光のすごいポイント1: G-PONやXG-PONに沿った伝送機器を自前で用意
通信を提供するにはNTTに伝送規格に沿った伝送機器を設置しないといけないですが、NURO光は高速通信を実現するために、自腹を切り、G-PONやXG-PONに対応した伝送機器を自前で用意し、NTT通信局内に設置しています。
NTT通信局は数多くあるので、伝送機器の設置にはかなりの設備投資が必要。
ソニーネットワークコミュニケーションズ(NURO光の会社)、勝負に出たというわけです。
勝負師!!!
NURO光のすごいポイント2: NTTからレンタルしている光回線はNURO光専用
NURO光がレンタルしているダークファイバーがなんと、NURO光専用!
これって結構すごいことです。
NURO光がダークファイバーを占有していることのすごさは、他の既存サービスを比較するとわかりやすいです。
今回は、1番多いフレッツ光系のサービスと比較してみます。

フレッツ光系のサービスは、複数プロバイダーでフレッツ光回線を共同で使っているんです。
その方が安く済むから。
ただし、回線を利用するプロバイダーの数が多い=利用ユーザーが多い=回線が混み合いやすいです。
人間の住まいで例えると、シェアハウスしているのがフレッツ光系列、1人で家を賃貸しているのがNURO光、です。
■豆知識:フレッツ光には直販と卸売がある
フレッツ光は、NTTが直接ユーザーに販売する直販のフレッツ光と、NTTがコラボ事業者にフレッツ光を卸売りし、コラボ事業者がユーザーに販売する形式のものがあります。
コラボ事業者としては、回線はNTTのフレッツ光回線をレンタルすればいいし、NTT基地局に設置する伝送機器もNTTからレンタルできるので、設備投資が少なくて済むんですよね~。
で、フレッツ光回線と抱き合わせで、自社のサービスを売るという。